2018年8月5日 平和は愛から 平和聖日・大人と子ども共に守る礼拝

神は人を互いに助け合う者としてお造りになりました。しかし、人間は神の思いと違う方向に進んでしまいました。そのことを神は悲しんでおられます。互いに愛し合うこと、助け合うことが平和への道です。

(説教本文)ヨハネの手紙一3章11節~18節
神様が世界をお創りになったとき、神様は一人の人しか造りませんでした。この人は神様が土(アダマ)から作ったのでアダムと呼ばれました。神様はアダムをエデンの園というところに住まわせてくださいました。エデンの園には実のなる木がたくさん生えていて、自由にとって食べてよいのです。アダムは何不自由なく過ごしていましたが、何か足りないものを感じていました。そうだ、わたしは独りぼっちだ。家族も友だちもいない。淋しいなと思いました。アダムが淋しがっているのをご覧になった神様は、もう一人、人を造ってくださいました。アダムは喜んでエバと名前を付けました。エバは命という意味です。神様は言いました。お互いに助け合って生きるんだよ。二人は仲良くエデンの園で暮らしていましたが、あるとき、神様との約束を破ってしまったので、エデンの園から出ていくことになりました。
やがてアダムとエバに子どもが生まれました。男の子が二人です。兄の名前はカイン、弟の名前はアベルです。兄のカインは畑で麦や野菜を作る人になりました。弟のアベルは羊飼いになりました。収穫感謝の時、カインは麦や野菜を神様にささげ、アベルは羊をささげましたが、神様は二人の献げ物を喜びましたが、羊の方をたくさん喜びました。兄のカインは弟のアベルの捧げものの方を神様が喜ばれたので、悔しくなり、弟のアベルが憎らしくなりました。ある日、カインはアベルを野原に誘い出しました。「アベル、野原に君の羊の様子を見に行こう。」二人が野原に着くと、カインはアベルを襲いました。「兄さん、何するの!やめて!」「僕だって一生懸命働いて麦や野菜を作ったのに、神様はお前の羊ばかり喜んで、僕は悔しい、お前が憎らしい!」そういうとカインはアベルを殺してしまったのです。
兄弟を憎んで、殺してしまう。なんということをカインはしてしまったのでしょう。このようなことを神様は喜ぶでしょうか。喜ぶはずがありませんね。神様はこのことを大変悲しく思われました。わたしが人を増やしたのは、人が助け合うためであって、憎み合うためではない。人はわたしの心から離れてしまった。神様は大変に悲しみました。
きみたちも兄弟げんかをしますか? わたしには、2歳年下の弟がいますが、こどものころは喧嘩ばかりしていました。いつも日曜学校でイエス様の「互いに愛し合いなさい。」という言葉を聞いていたのに、喧嘩をしていました。いま思うと神様は悲しんでおられたのでしょうね。でも、中学生になると喧嘩をしなくなりました。今はとても仲良しです。

小さいこどもはよく喧嘩をしますが、仲直りの名人ですね。幼稚園の子どもたちを見ていると、喧嘩をしてもすぐに仲直りができます。でも大きくなっているにしたがって、仲直りが下手になります。争い方も激しくなります。大人が喧嘩を始め、はやく仲直りしないと、だんだんひどいことになります。鉄砲や大砲を打ち込み、爆弾を落とし、家を壊し、人を殺すようになります。戦争です。
今から75年ほど前、世界中で戦争が起こりました。日本は、お隣の中国や東南アジアの国々と戦争をし、たくさんの人を殺しました。最後にアメリカやロシアと戦ってやっと戦争が終わりました。アメリカ軍やロシア軍と戦った兵隊がたくさん死んだり怪我をしました。日本中に爆弾が落とされ、広島と長崎には原子爆弾が落とされ、家が壊され、そこに住んでいた人々、大人も子どもも、たくさん死にました。わたしの親戚の中にも死んだ人がいますが、君たちの家族にも戦争で死んだ人がいるのではないでしょうか。たくさんの人が死んだり怪我をして、やっと戦争が終わりました。戦争をしている間、神様は大変に悲しんでおられました。このようにして、わたしたち人間は、なんども神様を悲しませてきました。

もういちど、神様が人を創られたときのことばを思い出しましょう。一人だけで淋しい思いをしていた人に、「助け合うものを造ろう」と神様は言って、もう一人の人を造ってくださったのです。

互いに助け合うことは、互いに愛し合うことです。人を愛することは、人を大切にすることです。イエス様は兄弟を愛しましょう、と言われました。兄弟は、自分の家族の兄弟だけではありません。今、この礼拝にいる人はみんな兄弟です。ここにいない友だちも、親戚も、みんな兄弟です。この兄弟のことを、神の家族の兄弟というのです。ひとりひとりを神様が造ってくださった神の家族、兄弟です。兄弟が争いをせず、憎まず、互いに愛し合うことを神様はとても喜んでくださるのです。そして、互いに愛し合い、互いに大切に思い、互いに助け合えば、争いは起こりません。世界は平和になるのです。
どんなときでも互いに愛し合うこと、それは難しいことでしょうか。愛し合って世界を平和にすることは、難しいことでしょうか。難しいと思うかも知れません。でもできるのです。神様の助けがあれば、できるのです。イエス様は、どんなにいじめられても、人を愛し、大切にしてくださいました。イエス様を十字架につけた人をも愛されました。神様、どうかわたしたちの心に、人を愛し、助ける心を下さい、とお祈りすれば、神様は、必ず愛する心をくださるのです。心を愛で満たし、世界の平和を実現しましょう。